座標値ファイルの形式

ファイル一括処理で利用する入力ファイルや出力ファイルの形式を説明します。


入力ファイル

一度に複数の座標値を一括して補正する「一括処理」の際,読み込むファイルの形式は以下に従って下さい。

(入力ファイル例のダウンロード→緯度・経度の場合 latlon.in、平面直角座標の場合 xy.in

入力ファイル名形式

・入力ファイルは、テキストファイル(形式)です。
 上記の「入力ファイル例のダウンロード」からダウンロードし、テキストエディタ(Windowsの場合メモ帳など)で数値を変更の上ご利用下さい。
・入力ファイル名に使えるのは半角数字、半角小文字アルファベット、半角大文字アルファベット、半角アンダースコア、半角ドットです。日本語は使用しないで下さい。
・文字コードは、Shift JIS又はUTF-8として下さい。UTF-8の場合は、BOMなしで入力ファイルを保存して下さい。
・入力ファイルの拡張子は「.in」に限定します。 (例) filename.in

緯度 経度の場合

1行には,緯度,経度,コメントの順番で入力。
緯度と経度,経度とコメントの間の区切りは,1つ以上の半角空白とする。
区切り文字として,全角空白やタブやカンマは使わないこと。
緯度の前やコメントの後ろに半角空白はあっても良い。
緯度,経度の形式は,度分秒を区切らずに記述する。
分および秒の整数部分は2桁とする。10の位がゼロのときは空白とせず0とする。
秒のみ小数点入力。秒の有効桁は小数点以下7桁。
経度の後のコメントはなくてもよい。
コメント行の行頭は"#"(半角)とする。
緯度,経度の数字は半角とする。

[例]
# 緯度(dms) 経度(dms) コメント
370856.1234 1395201.9876 剣岳

[緯度,経度の良い例 37度8分56.1234秒の場合]
370856.1234
+370856.1234

[緯度,経度の悪い例 37度8分56.1234秒の場合]
370856         ← 秒に小数点がない
37 08 56.1234     ← 度,分,秒の区切りが半角空白となっている
37:08:56.1234     ← 度,分,秒の区切りがコロンとなっている
37-08-56.1234     ← 度,分,秒の区切りがハイフンとなっている
37.08561234      ← 度と分の間に小数点が入っている
37 856.1234      ← 分が1桁になっている
37856.1234  ← 数字が全角となっている

平面直角座標 X Yの場合

1行には,X,Y,コメントの順番で入力。
XとY,Yとコメントの間の区切りは,1つ以上の半角空白とする。
区切り文字として,全角空白やタブやカンマは使わないこと。
Xの前やコメントの後ろに半角空白はあっても良い。
X,Yの単位は,メートルとする。ただし,”m”等の文字は入れないこと。
小数点は必ず入力すること。有効桁は小数点以下7桁。
Yの後のコメントはなくてもよい。
コメント行の行頭は"#"(半角)とする。
符号と数字は密着させること。
X,Yの数字は半角とする。

[例]
#実用成果 日本測地系,ベッセル楕円体
#  X(m)     Y(m)    点名
51393.9627 67365.0402 村松
47867.6425 -3939.3856 マイナス

[X,Yの良い例 -3939.3856mの場合]
-3939.3856

[X,Yのの悪い例 -3939.3856mの場合]
-3939.3856m      ← “m”がついている
-3939          ← 小数点がない

-3939,3856       ← 小数点がカンマ“,”になっている
- 3939.3856       ← 符号と数字の間に余計な文字が入っている
−3939.3856  ← 符号と数字が全角となっている


出力ファイル

一度に複数の座標値を一括して補正する「一括処理」の際,作成される出力ファイルの形式は以下の例のとおりです。

緯度 経度の場合(例) 数字は実際の補正結果とは異なります

# このファイルは,座標補正ソフトウェア PatchJGD Ver.1.0.1が,7_latlon_3000.inを読み込んで計算処理したものです。
# 使用した補正パラメータファイルは,"touhokutaiheiyouoki2011.par" Ver.3.0.0 です。
# 次に示すように,各行の最初の2つの数字が入力した変動前の緯度,経度,次の2つが変動後の緯度,経度を表しています。
# 変動前の世界測地系(入力値) 変動後の世界測地系(計算値)
# 緯度     経度      緯度     経度
# ddmmss.sssss dddmmss.sssss ddmmss.sssss dddmmss.sssss
# 行末に「-9999.」がある行は,補正されなかった行です。
#-------------------------------------------------------------------------------
415532.80000   1431438.40000    415532.79045   1431438.41584  襟裳岬灯台
415655.82000   1431354.83000    415655.81090   1431354.84702  水準点A
415200.00000   1431545.00000          -9999.          -9999.  海上

平面直角座標 X Yの場合(例) 数字は実際の補正結果とは異なります

# このファイルは,座標補正ソフトウェア PatchJGD Ver.1.0.1が,7_xy_10_3000.inを読み込んで計算処理したものです。
# 使用した補正パラメータファイルは,"touhokutaiheiyouoki2011.par" Ver.3.0.0 です。
# 設定された平面直角座標系の系番号は,13です。
# 次に示すように,各行の最初の2つの数字が入力した変動前のX,Y,次の2つが変動後のX,Yを表しています。
# 変動前の世界測地系(入力値) 変動後の世界測地系(計算値)
# X        Y         X        Y
# m            m         m            m
# 行末に「-9999.」がある行は,補正されなかった行です。
#-------------------------------------------------------------------------------
-229928.6536   82441.4953 -229928.9441   82441.8637 襟裳岬灯台
-227378.9898   81408.3535 -227379.2661   81408.7486 水準点A
-230000.0000   84000.0000   -9999.       -9999.     海上