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干渉SAR図をみて、断層がどこにあるかを知る。

兵庫県南部地震にともなう地殻変動をとらえたSAR干渉画像

1995年の兵庫県南部地震に伴なう地殻変動をとらえたSAR干渉画像

左図は、1995年兵庫県南部地震にともなう地殻変動を干渉SARでとらえたものです。この図の中で、どこで断層が動いたか分かるでしょうか?

淡路島の北西側や神戸市内で干渉縞模様が密になっているところが、それぞれ一番変動が大きかった地域であり、そうした場所の地下に主要な断層が存在します。


兵庫県南部地震の地殻変動を表すSAR干渉画像を等変動量表示に変換した図

1995年の兵庫県南部地震の地殻変動を表すSAR干渉画像を等変動量表示に変換したもの

左は、上のSAR干渉画像を等変動量表示に変換した図です。

淡路島北西側で地上に現れた野島断層は、周囲に数十センチメートルを超える地殻変動をひきおこしたことが読み取れます。神戸側では明瞭な断層は地表に現れませんでしたが、垂水から六甲山にかけての山地は、地下の断層運動にひきずられて、市街地に対して20センチメートル程度移動したことがわかります。

この地下では、六甲山の南側の神戸市街地に沿った東北東―西南西方向に主要な断層があり、北側の断層が南側に対して上向き・右側にずれました。


兵庫県南部地震にともなう変位量と地形の断面図

1995年の兵庫県南部地震にともなう
変位量と地形の断面図

左図ABCは、神戸市内で北西―南東方向に六甲山地を横切るような断面で、地形と干渉SARによって求められた変位量(変動した大きさ)を描いたものです。

一見してわかることは、地形断面と変動断面の大まかな形がたいへんよく似ていることです。

ただし、100メートル以上の標高に対して、変動量は10センチメートルほどですから、地形に対する変動は1/1000以下でしかありません。

しかし、過去の長い期間に、同じような地震が同じように繰り返し起こってきたとすれば、こうした地形が地震の繰り返しによってできたと考えることができます。

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